岡山経済新聞さまが、拙著「ええ、会議が楽しいですが、なにか?」と今までのフューチャーセッション、SILLAFSなどを紹介してくださいました。
http://okayama.keizai.biz/headline/229/
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『ええ、会議が楽しいですが、なにか?―フューチャーセッションが会議を変える! 』
フューチャーセッションの研究、開発、体系化、実践、普及にご尽力されている株式会社フューチャーセッションズの野村恭彦さんや慶応大学SDMの前野隆司先生をはじめとする先駆者の諸先生方をリスペクトしつつ、これが叩かれ台となってフューチャーセッションがますます盛り上がってくれることを祈念して、現時点での不肖林のフューチャーセッションの理解を本にしてみました。 ・1時間程度でサクッと読める ・老眼の方にも優しい文字サイズ ・入門者には理解しやすく、実践者には実用的(PPTにし易い等) ・1つの事を原則見開き2ページで解説する 等を意識して書きました。 この本がきっかけになり、新しいリーダーシップ論たる「協調アクション」が世に溢れ、あちこちでイノベーションが起こっている未来が創れたら嬉しいです。 朝日新聞デジタル
企画特集【変わる商圏 イオン開業】 (下)「共生」へ 若者も議論 に、コメントが掲載されました。 「haremachi」(ハレマチ)について、 ・ある面ではイオンモールは地元の商店よりもずっと地元志向なのかもしれない ・地域の魅力を斬新な形で再構成し、提示する、地域との共存共栄を目指す手法である ・物にあふれている時代、消費者は物だけを求めに来るのではない。必要なのはいかに価値ある雰囲気を作り出せるかだ みたいなことを言ったみたいです。(笑) http://www.asahi.com/area/okayama/articles/MTW20141206340170001.html 【次世代リーダー岡山首都構想コンペティション】 9月27日(土)に岡山大学創立五十周年記念館で開かれた「『20XX年 岡山が日本の首都になる!?』次世代リーダー岡山首都構想コンペティション」で就実大学経営学部経営学科林ゼミが3位(佳作)に入賞しました。 岡山大学学生・大学院生のチームが居並ぶ中、就実大学経営学部経営学科の若干1年生が、将来岡山が“首都”になるためのアイデアとして「ESDでHAPPINESSの首都へ」を提案し、学識者・企業経営者・行政関係者からなる審査員と約180名の観客から高い支持を得たものです。 コンペティションの結果は以下の通りです。 ★最優秀作品★(1位、賞金50万円) チーム社長と博士 「ハラルで拓ける岡山の未来」 ★準優秀作品★(2位、賞金10万円) チームK・I 「ホスピタリティ首都 岡山」 ★佳作★(3位、賞金5万円) 就実大学 経営学部 経営学科 林ゼミ 「ESDでHAPPINESSの首都へ」 "20XX 岡山が日本の首都になる!?"次世代リーダー岡山首都構想コンペティションのフェイスブックページはこちら。 https://www.facebook.com/okayamasyutoka 大学における Growth Hacker の要件についての一考察 就実大学経営学部を事例として
就実大学経営学部 林俊克 【緒言】 多くの大学にとって、1多くの受験生の獲得(定員の確保)2優秀な学生の獲得(教育レベルの 確保)は非常に重要な問題であり、大学のマーケティング能力が問われる課題でもある。特に、 新設大学・新設学部にあっては、学生の新規獲得が必須であり、文字通りの Growth Hack が求 められる。 今回は、岡山市に新設され、認可が遅れたため推薦入学等、通常の入学試験の全種類・行程を行 う事が出来なかったにもかかわらず、定員の約4倍の受験者があり、入学定員を確保した就実大 学経営学部を事例に、どのようなプロモーション手段が有効であったか、本学部の何が魅力的で あったかを入学した学生へのアンケートによって明らかにした内容について報告し、大学におけ る Growth Hacker の要件につき考察する。 また、今後の発展として、E ポートフォリオと呼ぶ ICT を活用した学生支援システムの運用を通 じて、学生のデータをビッグデータとして蓄積し、より詳細で制度の良い分析につなげる計画に ついても一部紹介する。 【材料と方法】 2014 年度、就実大学経営学部経営学科に入学した 84 名の学生(男性 41 名、女性 43 名)を対象 に、アンケートを実施した。アンケートは、入学式後の学部ガイダンス実施前に行い、ガイダン スを聞く事による認知バイアスを最小にした。アンケートは、1世の中の一般的な大学のイメー ジ2理想の大学のイメージ3就実大学経営学部のイメージ4志望・入学に際して本学部に持って いたイメージ5本学部を受験した主な理由6本学部への入学の決め手につき、簡潔な文章による フリーアンサーで聞いた。 得られた回答は、原文を独自のテキストマイニングシステムによって解析するとともに、筆者ら がアフターコーディングにてカテゴライズし、筆者が 1999 に開発・実用化した定義形式、文章 完成形式の定型自由文のテキストマイニングにて定量的に解析した。本方法については、Excel で学ぶテキストマイニング入門(オーム社) (2002/10 にて詳述している。 【結果と考察】 (1)原文のテキストマイニングによる知見 一般的な大学は、自分で学ぶ、専門的、時間的自由、高校とは違う等のイメージであった。一方、 理想の大学は、就職率の高さ、教授・授業のおもしろさ、学園の環境・雰囲気、学費の安さ、専 門性、サークル活動等と見られていた。就実大学経営学部は、英語に力を入れている、留学を楽 しめる、新設である、就職率が高い、自宅・駅から近い、学費が安いとのイメージを持たれてお り、就職率が高い、学費が安い、学園の環境、専門性等で理想の大学のイメージとの一致をみた。 (2)定義形式、文章完成形式の定型自由文のテキストマイニングによる知見 学生にとって、一般的な大学は、自由、自律、専門的、遊ぶところ、サークル、楽しい、人脈を 作る等と認識されていた。一方、理想の大学は、就職に有利、良い教員、新設、設備が充実、良 い講義、楽しい等と認識されていた。 一般的な大学のイメージと理想の大学のイメージから、大学の価値ポートフォリオを作成したと ころ、大学の価値は、就職に有利、良い教員、設備が充実、良い講義、新設、一期生、留学、学 費が安い、立地が良い、近い、交通の便が良い等と分析された。 就実大学経営学部は、英語、インターンシップ、良い教員、就職に有利、設備が充実、新設、少 人数制等と認識されており、価値ポートフォリオ上に就実大学経営学部のイメージを重ねると、 就実大学経営学部は多くの重要価値を備えており、学生に魅力的に映る可能性が高いことが示唆 された。 これらの分析結果を、本学部を受験した主な理由、本学部への入学の決め手についての回答と比 較することでの検証を試みた。 受験した主な理由は、実家から通えて便利、学費が安い、親の負担が少ない、経営を学べる、新 設である、校舎が新築される等であった。 また、入学の決め手は、実家から近くて通える、インターンシップが就職に有利、学費が安い、 英語等に力を入れている等であった。 このことから、就職率の高さ、学費の安さ、学園の環境(駅から近い)、専門性(英語)等が実際 に受験理由・入学の決め手になっていることが確認された。 これらのことから、今後も就実大学経営学部は、駅から近いという学園の環境を最大限に強化・ アピールしつつ、就職率の高さ、学費の安さ、専門性(英語)、教授・授業のおもしろさ、学園の 雰囲気、サークル活動等の維持・向上に勤め、それらを学生に訴求することで、さらなる入学希 望者の増加につなげることができると考えられた。 今回の分析は、入学時のイメージアンケートであり、実態とは乖離している可能性もある。その ため今後は、E ポートフォリオと呼ぶ ICT を活用した学生支援システムの運用を通じて、学生の データをビッグデータとして蓄積し、学生の等学部に対する評価をより詳細に精度良く収集・分 析する計画である。 【参考文献】 Excel で学ぶテキストマイニング入門(オーム社) 2002/10 Dohkan,K., Hayashi,T., Masuda,M. and Fukuchi,Y. :An Application of Kansei Engineering to a Cosmetic Product- Application of Dohkan Method-, Kansei Engineering II ?Human sensibility ergonomics-, Edited by Soon Yo Lee, p.13-22, Ingankyngyungsa, 1999 |